和歌山県
地域の食を活かした商品・イベント・場づくりの企画から運営まで、
目的や目標を明確にしたプロジェクトとしてマネジメントを行っています。
デジタルマーケティングを強みとし、30–40代をターゲットとした
“日常に溶け込む地域体験”の設計を得意としています。
2024年6月7日、東京都有楽町にある和歌山県の首都圏アンテナショップ
「わかやま紀州館」 が、開業20周年の節目を迎えリニューアルオープンしました。
今回のリニューアルでは店舗を拡張し、
県内事業者のさらなる販路開拓支援と、首都圏における和歌山県産品の魅力発信を強化。
あわせて新設されたイートインコーナーでは、
和歌山の食材を気軽に楽しめる場として、
「Kii Stand(キー・スタンド)」 をプロデュースしました。
アンテナショップのイートインではソフトクリームが定番ですが、
和歌山は梅・みかん・桃など果物に恵まれた「果物王国」。
そこでKii Standでは、
果物の美味しさを季節に左右されず楽しめるメニューとして、ジェラートを導入しました。
また、和歌山県みなべ町は「紀州みなべ梅酒特区」に認定されており、
通常6,000リットル必要とされる最低製造数量基準が1,000リットルまで引き下げられています。
この制度により、小規模事業者による個性豊かな梅酒づくりが可能となり、
多様な梅酒が生まれていることも和歌山ならではの魅力です。
Kii Standでは、そうした梅酒を気軽に楽しめるよう、
チケット制によるテイスティングスタイルを採用。
一口サイズから1杯まで、来店客のペースに合わせて楽しめる設計としました。
「わかやま紀州館」は、東京交通会館という
都内でもどこか懐かしさを感じる場所に位置しています。
そのため、トレンド感のある「可愛い」世界観よりも、
少しレトロで、落ち着きのある雰囲気が馴染むと考えました。
実際に支持されているジェラートも、
「みかん」や「梅」といった、
今風というよりも和歌山らしい懐かしさを感じるフレーバーが中心です。
本取り組みにより、わかやま紀州館のイートインは、
単なる休憩スペースではなく、和歌山の食文化に触れる体験の場として機能するようになりました。
立地や来店動線、客層を踏まえた業態設計により、
気軽に立ち寄りながらも記憶に残る体験を提供することが可能となり、
ジェラートや梅酒を起点に、県産品への関心や次の購買行動へとつながる導線が生まれています。
また、和歌山の果物や梅酒文化を活かしたメニュー編集と、
テイスティングを前提とした提供スタイルの導入により、
一過性の話題づくりではなく、継続的に利用されるイートインとしての基盤を構築しました。
Kii Standは現在、
「懐かしさ」を軸とした味わいと世界観によって、
アンテナショップにおける新しい滞在価値を生み出す場として成長を続けています。