島根県
地域の食材を活かした、シンプルで美味しいメニュー開発を得意とする料理人。
提供現場のオペレーションまで踏み込んだ、再現性と持続性のあるレシピ設計を強みとし、
メニュー企画・開発からスタッフへの落とし込み、品質を維持するための現場マネジメントまで一貫して対応。
現場と経営、双方の視点を踏まえた「実行できるメニューづくり」を行っている。
KIBOは、島根県松江市の老舗和菓子店・彩雲堂と共同で、
和素材を新たな角度から再構築したジェラート
「よもぎジェラート」「小豆とほうじ茶ジェラート」の企画・開発を行いました。
本商品は、2026年松屋銀座バレンタイン催事にて先行販売され、
和菓子文化を現代の文脈で体験できる新たなスイーツとして展開されました。
和菓子は、日本の四季や文化を繊細に映し出す存在である一方、
現代においては若い世代との接点が減少しつつあります。
本企画では、
・和菓子の素材と技術
・ジェラートという現代的なフォーマット
を掛け合わせることで、
「和菓子文化に触れる新たな入口をつくる」
ことを目的に設計しました。
本プロジェクトの軸となるのは、
・伝統的な和素材の価値
・現代的な味覚への再構築
・食後に残る余韻の設計
です。
銘菓「若草」に用いられるよもぎや、
和菓子の核となる小豆を起点に、
単なる“和風ジェラート”ではなく、
和菓子の記憶を呼び起こす冷菓として再編集しました。
本開発では、素材の使い方そのものを再設計しています。
・砂糖を加える前の「生餡」の活用
・通常は廃棄される「あずきの煮汁」のアップサイクル
これらを取り入れることで、
素材を余すことなく使い切る構造と、味の奥行きの両立
を実現しました。
サステナビリティを“概念”ではなく、
味として成立させる設計としています。
島根県産よもぎを贅沢に使用。
香り高いよもぎにオーガニックホワイトチョコレートの余韻を重ね、
銘菓「よもぎ若草」を現代的に再構築。
生餡と煮汁を活かした小豆のジェラートに、
深焙煎ほうじ茶を組み合わせた二層構成。
小豆の旨味と香ばしさが重なり、和の奥行きを表現。
販売は、松屋銀座バレンタイン催事にて実施。
バレンタインという“洋菓子が主役となる場”において、
和素材を再構築したジェラートを展開することで、
・新しい文脈での和菓子の提示
・幅広い層への接点創出
を実現しました。
KIBOは本プロジェクトにおいて、以下を担当しました。
・商品コンセプト設計
・レシピ開発および味覚設計
・副産物活用を含めた素材設計
・ブランドストーリー設計
・催事における販売設計
単なる商品開発ではなく、
文化・素材・体験を横断したプロジェクトとして統合しました。
本企画を通じて、以下の価値を創出しました。
・和菓子素材をジェラートとして再解釈した新しい商品価値の創出
・副産物を活用したアップサイクルモデルの実装
・和菓子文化への新たな入口としての体験設計
・都市部における地域素材の魅力発信事例の確立