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埼玉県

キリンビール様「彩の国ビアフェスタ2025」 埼玉県産青果を活用したペアリングメニュー開発

2025.09.05

PROFILE

秋山 直宏

地域の食材を活かした、シンプルで美味しいメニュー開発を得意としています。提供現場のオペレーションにも配慮し、現実的かつ再現性の高いレシピ設計が可能です。メニューの企画・開発から、スタッフへの落とし込み、品質を維持するための現場マネジメントまで一貫して対応します。現場と経営の両視点を踏まえた、実行力のあるサポートが強みです。

プロジェクト概要

本事例は、キリンビールが開催する「彩の国ビアフェスタ2025」および飲食店向け提供レシピとして、埼玉県産の青果であるかぶ・小松菜・青梗菜を用いたフードメニュー開発を行った取り組みである。


本県とはこれまで4年間にわたり、6次産業化支援・農産物ブランディング・販売促進など多面的な支援を継続しており、今回はその知見を活かし、キリンビール様のクラフトビール SPRING VALLEY BREWERY(豊潤<496>/シルクエール<白>)とのペアリングを軸に全10品のメニューを開発した。


支援のポイント

(1)素材特性 × ビールの味わいから設計


使用する野菜の


・甘み(かぶ)

・青さ・香り(小松菜)

・食感(青梗菜)


に着目し、ビールの特徴に合わせて味構成を設計。


豊潤<496>
コクと麦の甘み → ロースト・発酵・旨味系で寄り添う


シルクエール<白>
柑橘・白ワイン的な軽やかさ → 酸味・ハーブ・マリネ系と調和


(2)イベント会場での再現性を重視


会場ホテルでの提供を前提に、


・火入れのシンプル化

・仕込みの最適化

・温・冷どちらでも対応可能な設計

・商談でも使える飲食店向けレシピ仕様


といった“現場で使えるプロレシピ”として開発した。


(3)メニュー撮影・レシピブック制作まで一括対応


開発〜試作〜撮影〜レシピデータ納品を短期集中スケジュールで進行


開発したメニュー(全10品)

青果の魅力を引き出しながら、ビールの香り・余韻との相性を高める構成とした。


・カブと鯖の焼びたし 実山椒風味

・青菜のサブジ

・チンゲン菜と牛肉のハラペーニョポッパー

・小松菜グリーンカレー

・カブと小松菜のフリッタータ

・薄切りカブの甘酢漬けとレバーパテのブルスケッタ

・青菜のピリ辛和え麺

・カブとチンゲン菜の白和え オレンジ風味

・エビとチンゲン菜のアヒージョ

・小松菜の黒胡椒レモン焼売


イベント当日の取り組み

彩の国ビアフェスタ2025当日は、代表・品川結貴がステージで開発背景を説明した。


主な内容:


・埼玉県と4年間歩んできた地域支援の取り組み

・ビールと青果の相乗効果について

・「地域素材 × クラフトビール」が生む新しい食体験

・生産者・メーカー・来場者をつなぐ食文化価値の提案


この登壇により、来場者の興味関心を喚起するとともに、地域産品の価値を体験として伝える機会となった。


成果

● 埼玉県産青果の新たな可能性を提示


調理方法・味の組み合わせにより、“青菜の新しい食べ方”として高い評価を獲得。


● ビール体験価値の向上


料理とのペアリングにより、クラフトビールの香り・余韻をより深く楽しめる構成に。


● 飲食店向けの二次活用が可能


レシピをプロ仕様で制作したことで、今後の飲食店での導入・販促提案にも展開できる。


まとめ

本プロジェクトは、
「地域食材の価値を再編集し、体験として伝える」ことを軸に、埼玉県産青果を用いた新しい食文化の創出に寄与した。


メニュー開発から撮影・レシピ化・登壇までを一気通貫で担当したことで、企業・地域・来場者の三者をつなぎ、彩の国ビアフェスタのブランド価値向上にも貢献した。


今後も、地域素材を活かしたメニュー開発や食体験設計を通じて、埼玉県産品の魅力創出と販路拡大に取り組んでいく。


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