福井県
地域の食材を活かした、シンプルで美味しいメニュー開発を得意とする料理人。
提供現場のオペレーションまで踏み込んだ、再現性と持続性のあるレシピ設計を強みとし、
メニュー企画・開発からスタッフへの落とし込み、品質を維持するための現場マネジメントまで一貫して対応。
現場と経営、双方の視点を踏まえた「実行できるメニューづくり」を行っている。
KIBOは、福井の老舗酒蔵 舟木酒造 を迎え、
蔵元と直接語らいながら日本酒と料理を味わう体験型イベント
「酒蔵めぐりディナー − 舟木酒造場編 −」 の企画・運営を行いました。
本企画は、日本酒に詳しくない方でも自然に楽しめることを大切にしながら、
造り手の思想、土地の風土、味わいの構造を、五感を通して理解できる場として設計しています。
このディナーの核となる考え方は、
「料理にお酒を合わせる」のではなく、「お酒に料理を合わせる」こと。
舟木酒造の日本酒6種それぞれを主役に据え、
香り・酸・旨味・温度といった個性に寄り添う料理を一皿ずつ構成しました。
福井の酒と、ポルトガル・イタリアの郷土料理を掛け合わせることで、
発酵、手仕事、海の幸といった共通項を浮かび上がらせ、
国や文化を越えて「なぜ合うのか」が腑に落ちるマリアージュ体験を生み出しています。
当日は、舟木酒造の蔵元・舟木氏が来場。
福井県産酒米7種、水、酵母に至るまで地元にこだわる酒造りの背景や、
酒質の違いが生まれる理由を、参加者との対話形式で語っていただきました。
「なぜこの酒はやわらかいのか」
「どんな料理と合わせると本領を発揮するのか」
蔵元自身の言葉を介することで、
これまで“難しく感じていた日本酒”が、自分の感覚で選べる存在へと変わっていく時間を創出しました。
料理を手がけたのは、KIBOエグゼクティブシェフの秋山直宏。
フレンチで培った商品開発・体験設計の視点を活かし、
今回は「酒を引き立てること」を最優先に、6品の特別コースを構成しました。
食材の選定、調理法、温度、香りの立ち上がりまでを細かく設計し、
一杯ごとに料理が変わる、記憶に残る構成を実現しています。
本企画では、日本酒の香りと味わいを最大限に引き出す酒器SHUWAN を導入。
同じ銘柄でも、器を変えることで立ち上がる香りや口当たりの違いを体感することで、
日本酒の奥行きをより深く理解できる設計としました。
KIBOは本企画において、以下を一貫して担当しています。
単発の食事会ではなく、
地域の酒蔵と都市の生活者を継続的につなぐモデルづくりを意識した設計を行いました。