福井県
地域の食を活かした商品・イベント・場づくりの企画から運営まで、
目的や目標を明確にしたプロジェクトとしてマネジメントを行っています。
デジタルマーケティングを強みとし、30–40代をターゲットとした
“日常に溶け込む地域体験”の設計を得意としています。
昆布屋孫兵衛 十七代目シェフパティシエ
昆布智成 氏が手がける、
「越前漆器で食べるパフェ」を提供する限定スイーツコースを企画・開催しました。
和でも洋でもない、進化し続ける昆布シェフの“菓子”を、
夏らしい福井の食材とともに、特別な器で味わう体験。
食と工芸が交差する、新しいデザートのかたちを提案しました。
福井県の伝統工芸である 越前漆器 とスイーツを掛け合わせる中で、
「漆器のお椀でパフェを提供する」という発想が生まれました。
福井には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品が7品目存在します。
その魅力を、食材だけでなく“器”という文脈からも伝えたい——
そうした思いから、工芸と食を一体で体験できる企画を目指しました。
一方で、店舗には多様な器を揃える余裕がないという現実的な制約もあります。
そこで昆布シェフが選んだのが、「お椀」という日常性と象徴性を併せ持つ器。
「お椀でパフェを食べる」という新しい体験が、
工芸を特別なものではなく、自然に手に取れる存在として感じさせるきっかけとなりました。
これまでイベント開催時は店舗を貸切としていましたが、
今回は通常のカフェ営業と、限定スイーツコースを同時に行う新たな運営方法を試みました。
運営面での検証を重ねることで、
今後のイベント設計に活かせる具体的な知見を得ることができました。
本取り組みは、初のスイーツコース提供でありながら、
「伝統工芸 × スイーツ」という明確なストーリーを体験に落とし込むことで、
来場者にとって記憶に残る特別なデザート体験を創出しました。
越前漆器を用いた提供スタイルを起点に、
少人数制による体験品質の確保、通常営業とイベントを両立させる運営モデルの構築など、
体験価値とオペレーションの両立を実現。
食と工芸を一体で伝える場づくりの有効性を確認する機会となりました。
本事例を通じて、伝統工芸を「鑑賞するもの」ではなく、
現代の食体験として自然に手に取れる存在として提示できる可能性が広がりました。
KIBOでは今後も、昆布シェフならではの世界観を軸に、
食 × 工芸の可能性を探りながら、地域文化を現代の食体験として編集・発信していきます。