フィンランド
地域の食材を活かした、シンプルで美味しいメニュー開発を得意とする料理人。
提供現場のオペレーションまで踏み込んだ、再現性と持続性のあるレシピ設計を強みとし、
メニュー企画・開発からスタッフへの落とし込み、品質を維持するための現場マネジメントまで一貫して対応。
現場と経営、双方の視点を踏まえた「実行できるメニューづくり」を行っている。
表参道の北欧セレクトショップ Hyvää Matkaa! にて展開されていたフィンランドジェラートを起点に、研究所型ジェラート工房「be GELATO – KIBO」にて限定パフェとして再編集。
be GELATOは通常、製造工場として稼働しながら、不定期にテーマを設けた実験的イベントを行う場である。
本企画では「フィンランドの幸福(Hyvinvointi)」をテーマに、北欧の自然・文化・食の文脈を再構成。
2種のパフェとジェラートアソートを通じて、北欧の森、冬、家庭の味といった要素を冷菓として翻訳し、数量限定で提供した。
開催日:2025年12月13日(土) 13:00〜18:00
会場:be GELATO – KIBO
〒135-0007 東京都江東区新大橋3-6-7
フィンランドの食文化は、強い甘さではなく、静かな満足感に支えられています。
ベリー、穀物、発酵、スパイス。
それらは厳しい自然環境の中で育まれた、生活に根差した味です。
一方、日本のデザート体験は、視覚的な華やかさや瞬間的なインパクトに寄りがちです。
本企画は、その差異に着目し、フィンランドの「日常の幸福」という文脈を、都市東京の中でどのように体験化できるか。
既存のジェラートを単に提供するのではなく、文化ごと再編集しました。
幸福を感情ではなく、要素の関係性として捉え直しました。
甘さ、酸味、香り、温度、時間。
それらを過不足なく重ねることで、身体に静かに残る体験をつくりました。
北欧の家庭の味を、日本のパフェというフォーマットに移植するのではなく、
構造を分解し、再び組み直します。
文化の翻訳ではなく、再構築です。
・料理設計
層構造によって時間差で味が立ち上がる設計。
発酵、穀物、スパイスを基軸に、北欧の食文化を構造的に再現。
・空間設計
研究所という無機質な空間をそのまま活かし、装飾を排除。
余白を残すことで、味覚と想像力に集中させた。
・時間設計
一口ごとに変化する構成。
「最初の印象」ではなく、「食べ終えた後の静けさ」に価値を置いた。
・感覚設計
ベリーの酸、オーツの香ばしさ、スパイスの余韻。
北欧の冬の空気感を、温度と香りで立体化した。
KIBOは本企画において、以下を担いました。
ブランド価値
単なるコラボレーションではなく、文化を再構築するブランドとしてのポジションを確立。
「Beyond Gelato」という思想の具体化に成功した。
顧客体験
食べる行為を通じて、異文化の生活に触れる体験を提供。
記憶に残るのは味ではなく、時間の流れと余韻である。
関係性構築
海外文化と日本の現場をつなぐ新たな協働モデルを構築。
単発ではない継続的な共創の可能性を創出した。
今後の展開
地域や国を越えた食文化の再編集モデルとして横展開が可能。
都市における「文化体験型冷菓」という新たな領域を提示した。